FAPIG

THE FlRST ATOMlC POWER INDUSTRY GROUP

 

FAPIG誌 概要

「耐震形体表面汚染モニタ」の開発

〔概 要〕
 原子力発電所等の放射線取扱施設では,管理区域外への放射性物質の拡大を防止する目的で管理区域と非管理区域の境界に体表面汚染モニタを設置し,管理区域から区域外へ移動する人の放射性表面汚染の有無を検査・監視している。
 富士電機は,従来から体表面汚染モニタを製作・納入しているが,新潟県中越沖を震源とする地震の発生を受け,震源地に近い原子力発電所での震災事例を踏まえ,さらなる安全確保を目的とした「耐震形体表面汚染モニタ」を開発した。本「耐震形体表面汚染モニタ」は,震度7の最大加速度に相当する約15m/s2(=約1500gal=約1.53G)に対して耐震性を有しており,実機を用いた震度7相当の加振試験を実施することで,加振前後において性能・機能に変化がなく,体表面の汚染測定が継続可能であることを実証により確認した。
 以下に「耐震形体表面汚染モニタ」の特徴,仕様および開発における評価内容・結果について紹介する。