FAPIG

THE FlRST ATOMlC POWER INDUSTRY GROUP

 

FAPIG誌 概要

木質バイオマス流動層ガス化発電システムの開発

〔概 要〕
 現在未利用の木質系バイオマスには,製材所木屑,林地放置材,土場放置枝条,剪定街路樹,建築廃材などがある。その中で特に発生量が多い製材所木屑や林地放置材は,山間部に存在し,集積度が低いため有効な利用が図られていない。
 このような木質系バイオマスをエネルギー利用するために開発された流動層ガス化発電システムは、加圧流動層ガス化炉とガスタービン発電機を組み合わせることにより、従来に比べ効率的に未利用バイオマスをエネルギー転換する小規模分散型発電システムである。本稿では、システムの仕様と特長、および高知県にて実施した実証試験の概要について述べる。