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FAPIG誌 概要

日本原子力研究開発機構の新スーパーコンピュータシステム

〔概 要〕
 日本原子力研究開発機構(以下,「原子力機構」)では,計算科学を活用した原子力の研究開発を加速するため,平成22年3月に旧システム(総理論演算性能15.3TFLOPS)を刷新し,国内最大規模となる総理論演算性能200TFLOPS(注)の大規模Linuxクラスタシステム(PRIMERGY BX900)と,総理論演算性能12TFLOPSの次世代計算機プロトタイプ機(FX1)などからなるスーパーコンピュータシステム一式を導入,これらの運用を開始した。BX900は旺盛な計算需要に応えること,FX1は次世代スーパーコンピュータ(京コンピュータ)の利用に向けた原子力アプリケーションのチューニング環境を提供することを目的としている。
 本稿では,原子力機構が新たに導入した新スーパーコンピュータシステムの特徴や機能について紹介する。