FAPIG

THE FlRST ATOMlC POWER INDUSTRY GROUP

 

FAPIG誌 概要

3.11後の電力市場 ―定量的評価を用いた検討―

〔概 要〕
 3月11日の震災によりわが国のエネルギー政策に関して大幅な見直しが求められることとなった。震災以前は,原子力発電は,1) エネルギー安全保障,2) 温室効果ガス削減,3) 経済の三点において重要な役割を担っていたが,原子力発電所の新設は現状の国民感情を鑑みるに期待できない。
 こういった状況下で,今後の電力市場のあり方に関して,様々な議論が出されているが,エネルギー安全保障,経済,環境という三つの視点より定量的比較を行ったものは皆無である。本報告では,現在提案されている主要な提案に関して,経済および技術の両面より定量評価を行い,今後のエネルギー政策の議論に資するものとする。