FAPIG

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FAPIG誌 概要

土壌除染装置の開発

〔概 要〕
 2011年3月に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う福島第一原子力発電所の事故によって放出された放射性物質による環境汚染が生じており,これによる一般公衆の健康や生活環境に及ぼす影響を速やかに低減することが喫緊の課題となっている。事故由来と考えられる放射性物質の多くは,土壌や森林に沈着しており,生活環境の改善や農作物汚染の最少化のため,除染を目的として多くの調査や研究がなされている。本稿では土壌除染技術を検討する上で,その汚染形態を調査し,有効な除染方法を抽出し,平成23年「福島県除染技術実証事業」に採択された実証試験を通してその有効性について検討したものである。