FAPIG

THE FlRST ATOMlC POWER INDUSTRY GROUP

 

FAPIG誌 概要

復水脱塩装置における有機性不純物低減技術の開発

〔概 要〕
 近年の原子力発電プラントでは,原子炉や蒸気発生器の材料の応力腐食割れなどを防ぐために,これらの水質をより高純度に維持することが求められている。特に,復水脱塩装置で使用しているカチオン樹脂から酸化劣化により溶出する硫酸イオンの低減が重要である。
 最近では,耐酸化性に優れた架橋度が14%の均一粒径ゲル型カチオン樹脂が開発され,複数のプラントに適用されている。
 水質の更なる高純度化を目指して,カチオン樹脂オーバーレイなどの復水脱塩装置内の樹脂の配置法を改善する方法を考案し,コールドカラム試験を実施した。
 また,カチオン樹脂溶出有機物の除去能力の高いアニオン樹脂を開発し,コールドカラム試験を実施した。