自治体向け環境放射線監視テレメータシステムの構築
〔概 要〕
環境放射線監視テレメータシステムとは,原子力施設周辺の空間放射線量率を24時間365日連続で測定・監視し,環境放射線監視センター,オフサイトセンター,県庁,市役所などの主要防災拠点や,ホームページを介し近隣の住民へ測定データを広く配信するものである。
富士電機は,鹿児島県全域の空間放射線量率を測定する環境放射線監視テレメータシステムにおいて,衛星通信によるデータ伝送路の多重化,非常用発電機による電源強化,サーバシステムの多重化を行い,大規模災害発生時も継続して測定を可能とする震災対応型システムを構築した。また,県庁災害対策本部室への大型LCDマルチスクリーン設置やタブレット端末を用いた屋外での監視業務の実現など,最新のIT技術も採用したので,これらについて紹介する。
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