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ICプラズマ樹脂高減容システム |
原子力発電所の水浄化系から放射性廃棄物として発生する使用済イオン交換樹脂は、BWRで年間約20m3、PWRで約5m3
といわれています。この減容化は今後ますます重要な課題です。 富士電機では、化学的活性の高い酸素プラズマによる酸化分解反応を用いることにより、他の減容手段に比べて排ガス量、排ガスへの放射性物質の移行率とも大幅に小さくすることが可能なICプラズマによる減容処理技術を開発しました。 |
概 要 減圧雰囲気で、高周波誘導結合プラズマ(ICP)方式により酸素プラズマを生成し、プラズマ化学反応を利用して低温で使用済イオン交換樹脂を灰化することにより、体積を1/20以下にすることができ、高い減容化を実現できるシステムです。 |
ICプラズマの原理 誘導コイルに高周波電流を流すと、電磁誘導により電界が生じます。ICPの原理は、この電界をエネルギーにしてプラズマを生成維持するもので、原理的に電極が不要です。 |
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特 徴 プラズマの活性酸素利用による効果的な酸化・分解で、すすやタールの発生が無く、高減容が可能です(減容率で1/20以下を実現)。 2.低移行性 低温で穏やかに酸化分解を行うので、放射性核種の排ガスへの移行を低減できます。さらに、廃樹脂中の放射性金属イオンも、酸化物等として残さ中に閉じ込め回収することができます。 3.コンパクトなシステム 供給ガスは酸素だけで利用効率が高く、ひとつの処理室で樹脂とガス両方の酸処理を行うので、コンパクトなシステムを実現できます。
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処理前の廃樹脂 | 減容処理後の残さ (1/20減容) |
システムフローチャート |
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連絡先: 富士電機システムズ(株)発電プラント本部 原子力統括部 技術部 片桐源一 TEL: 044-329-2186 FAX: 044-329-2176 E-mail: katagiri-genichi@fesys.co.jp |